ドアと違い開閉時にデッドスペースができず、開口部も広く荷物の運搬にも便利な引き戸ですが、その防犯性はどうなのでしょうか?このページでは、引き戸の防犯性や、セキュリティーをアップさせるための鍵の種類などについてご紹介するので、自宅の鍵の交換を検討している方や、これからマイホームの建設をしようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
日本家屋に多く採用される引き戸は、洋式の開き戸と比べ防犯性があまり高くないと言われています。2枚の戸が重なる中央部分に鍵がある引き戸は、この部分に隙間ができやすい構造で、空き巣などに簡単に鍵を開けられてしまうケースも。特にガラスが使われている場合には注意が必要で、鍵周辺のガラス部分を割って外から開錠されてしまうこともあります。
比較的簡単にできる防犯対策としては、鍵周辺のガラス部分に防犯フィルムを貼ること。これにより解錠に時間がかかってしまうことで被害にあいにくくなりますが、更に防犯性を高める鍵へ交換することで、大切な家財を守ることができます。
最初にご紹介するのは、鍵に様々なサイズの窪みがついている「ディンプルキー」です。こちらはプロの鍵師であっても解錠するのに10分以上要する複雑な形をしており、5分以上解錠にかかる鍵を嫌厭する空き巣泥棒の侵入を諦めさせる効果を期待できます。
そんなディンプルキーの中でも、防犯性が特に高いと評価されている3つがこちらです。
・GOAL社のV-18…高性能な18ピンが120億通りのパターンを持つピッキングに強いタイプの鍵で、合鍵の作製が困難であるという特徴もあります。
・PRシリンダー…MIWA社のシリンダーで、ロッキングバーにより鍵穴の内部を不正に操作するのがとても難しいタイプ。防犯性を高めるタンブラーにより1,000億通りの鍵違い数があり、合鍵の正確なコピーも容易ではありません。
・カバスターネオ…KABA社の、専用の登録書で所有者を登録するタイプのシリンダーです。合鍵を作る際は所有者本人がメーカーに直接注文する必要があるので、通常の鍵屋で複製を作られることがありません。
引き戸やドアの内側に取り付けられているつまみ「サムターン」ですが、外部からの侵入の手口の一つとして、玄関の外側からサムターンを回して解錠する方法があります。防犯性の高い鍵を用いてピッキングを防ごうとしても、戸の隙間から針金や紐などでサムターンを回すことが可能な場合もあるので、気をつける必要があります。
そこで注目したいのが脱着可能なサムターン。ドライバーなどの工具無しで簡単につまみ部分のみ取り外せるので、外出時や就寝時に外しておくことができとても便利です。
現在使用している鍵にプラスして、暗証番号型キーをプラスするというのも有効な手段です。機械式と電子式があり暗証番号を設定して使用するこのキーレス錠は、テンキーの配列が毎回ランダムに変わるタイプなどもあり、防犯性が高いのが特徴。暗証番号を定期的に変更することで、より安心できます。
鍵を交換したのに、「すぐにまた壊れた!」といったことにならないよう、無償の保障制度があり、主要都市(東京・大阪・名古屋・福岡・神奈川・京都)を含む全国複数のエリアに対応している業者4社に見積もりをとってみました。